どうもこんにちは、だにえるです。
『言葉』って、人とのコミュニケーションにおいてとても重要のものですよね。
誰かとお話ししたり、文字を読んだり、テレビを見たりと言葉と触れ合わない日ってないと思います。何かしら言葉と接していますよね。
だけど、そんな『言葉』で「そんなつもりで言ったんじゃないのに」とかちょっとした一言で相手を傷つけてしまったり、不快な気持ちにさせてしまった経験ってありませんか??
『言葉』は時には相手に暴力より深い傷を負わせてしまいます。
今回紹介する作品はそんな当たり前のことを改めて感じさせる作品となっております。
※今回紹介する作品はネタバレを含みます。
ということで、今回紹介する映画作品はこちらとなっております!!
ネタバレする前に気になる方はこちら
「言葉で人を傷つけてしまった少女は、二度とおしゃべりできないように言葉を封印さえてしまいました」
2015年9月19日に公開された作品で『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』通称「あの花」のメインスタッフである超平和バスターズが再結集されて作られた感動青春群像映画となっております。
乃木坂46の「今、話したい誰かがいる」が主題歌としても話題となりましたよね!!
そして、2017年7月には実写化もされている人気作品です。
成瀬順(なるせじゅん)という少女が主人公で、小学生のころ山の上にあるお城(ラブホテル)で素敵な王子様と舞踏会をすることに憧れていました。
とある日、そのお城から父上が母親ではない別の女性と出てくるのを目撃してしまいます。その姿をみた順は『パパは王子様だった!ママはご飯を作っていたから舞踏会にいけなかったんだね!!』と父上がお城から出てきた様子を母親に楽しそうに話してしまいます。
その結果不倫がバレて離婚をしてしまうんですね。
そして、最後父親が出ていくときに引き留めようとした順は父親に
「お前は本当におしゃべりだな。全部お前のせいじゃないか。」
という言葉を言われて心にトラウマを抱えてしまいます。
そして、卵の妖精に2度と人を傷つけないようにおしゃべりを封印され、
その結果、この少女はまったく言葉を発さなくなり、無理に言葉を発してしまうとお腹が痛くなってしまうのでした。
高校2年生になった成瀬順は、やる気のない少年、坂上拓実(さかがみたくみ)、甲子園を期待されながら肘の故障で挫折した元野球部エース、田崎大樹(たさきだいき)、チアリーダーの部長で恋に悩む優等生、仁藤奈月(にとうなつき)の3人と一緒に「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命されます。
『い、嫌です!』
思わず、順は言葉を発したのですが、お腹が痛くて教室を飛び出してしまいます。
その時クラスでは『あいつしゃべれるんだな』『声初めて聞いたなんて』と話題に。
それくらい頑なにおしゃべりを封印してきたのですね、、、
担任であり音楽教師の城嶋先生は、ボイコットをして集まりに来なかった大樹を除く3人に地域ふれあい交流会の出し物にミュージカルを提案します。前日の放課後にたまたま拓実の歌を聞いてた順はミュージカルに心動かされるが、拓実と菜月の二人はあまり乗り気ではありませんでした。
その後、順は帰りに拓実からミュージカルをやりたいかと問われ、携帯で小学生のころに起きた出来事と、話すとお腹が痛くなることを打ち明けるのでした。
すると、拓実は『歌なら卵の呪いも関係ないかもしれない』と話し、帰宅した淳は、歌ってみて腹痛が起きないことに気づくのでした。
ここで、卵の殻に少しひびがはいります。
拓実達は例年合唱などの行ってきたものと一緒に候補の一つとしてミュージカルを挙げますが、ボイコットしていた大樹が喋れもしない順がミュージカルなんてできるわけないと罵ります。しかし、これに対して拓実は肘の故障について野球部の後輩が文句言っていたことを引き合いに出し使えないやつはお前と罵り返します。その結果、拓実と大樹の親友の三嶋の間でケンカが始まってします。そして、それを止めたのが順の『わたしはやれるよ』というメロディーに乗せた一言でした。
順は、普段居留守をしていた町内費の徴収している近所の方の対応をしてしまい、そこで帰って来た母親から『お母さんがいないところで勝手に出ないで。喋らない子って色んなところで噂になっているからと』なじられてしまいます。
順は家を飛び出し、自分の生い立ちをもとに物語を作り拓実に送り、そして直接拓実のところへ行き『私の言葉を歌にしてください』とお願いします。物語をみた拓実はミュージカルに賛成して、菜月も大樹も曲折を経て賛同し、クラス会でもメインキャストは実行委員でやるならとミュージカルを行うことを決定しました。
配役としては順がヒロインの少女、拓実が王子様、大樹が少女を唆す卵役とメインを演じ、徐々にクラス一丸となってミュージカルを成功させるために動いていくのでした。
ミュージカルのあらすじとしては
『言葉を失った少女の元に王子様が現れる。
王子様と出会ったことで少女の中に愛の言葉がどんどん生まれてくる。
しかし少女はそれを声にすることができない。
そして、ある時王子様が暗殺されそうになり
玉子の策略により犯人が少女とされてしまう声が出ないため誤解を解くことが出来なかった少女は
今まで自分が傷つけた人々に捕まり処刑されることになる。
王子が見守るなか処刑台の上で首をはねられる少女
すると少女の首から言葉が溢れ始める。
「王子を愛してる」と』
少女が死んでからみんなが少女の真意に気づくということですね。
しかし、その中で順は拓実の両親が離婚していたことを知り、処刑されるバッドエンドをハッピーエンドに変えたいと相談します。すると、拓実は順の気持ちがしっかりとこめられていたから両方を生かしたいと提案します。その結果、「ピアノソナタ第8番 悲愴」に「Over The Rainbow」を重ねる発案をし、それを聞いた順は涙をこぼしながら「私の王子様」と。
本番前日、拓実と菜月の二人の関係を聞いてショックを受けてしまう。
そして、卵の妖精が再び現れ『君は心がおしゃべりすぎる。もう、中途半端に閉じ込めるのは終わりにしよう』と告げられる。
翌日、順は拓実に『ごめんなさい』『ヒロインできません。調子に乗ってました。』『本当にすいません』とメッセージを送り、登校しませんでした。
生徒たちで順の行方を捜しましたが、一向に見つかりません。
本番時間が近づく中、全然現れない順にクラスメイトは不信感と不安感を募らせていきます。
ここで拓実は順の失踪を詫びて『それでも順に舞台に立ってほしいこと』をクラスに伝えて自ら順を探しに行くことに。これに賛成した大樹は順と拓実の代役をそれぞれあてて本番に挑むことに。
拓実が順を見つける前にミュージカルが始まってしまい、順のヒロイン役は菜月が演じることに。
全然、順が見つからない拓実はふと廃墟になっているお城のホテルを思い出して向かってみると、そこで順を見つけます。『喋ったりするから不幸になった、言葉は人を傷つける』という順に、拓実は『傷ついていいから、お前の本当の言葉を聞きたいんだ』と話しかけます。
順は拓実に言いたいことを全部吐き出し、拓実はそれを全部受け止めます。
そして、拓実の『お前のおかげで、俺、いろいろ気づけた気がする』という言葉に順は立ち直り、既に始まっているミュージカルに出演するために学校へ向かいました。
どうにか間に合った二人。拓実は王子様、順は菜月が演じる少女役が声を失ったタイミングで少女の「心の声」役として出演します。
楽屋に戻った順をクラスメイトは温かく迎え、順は『みんなに迷惑をかけた』と声に出し涙をこぼします。
順は
『本当に卵なんていなかったんだ
呪いをかけたのは私
玉子は私
一人で玉子の閉じこもってた私自身』
と自分の殻を破り最後は合唱で終幕します。
観客から大きな歓声をもらったミュージカル終演後、後片付けが中に順に告白する大樹。落ち葉とともに卵の妖精の帽子が風にとばされ物語が終わります。
この作品は『おしゃべり』は不幸にするというメッセージのほかに、人に勇気を与えるものというメッセージも含まれていると思う。
『ちょっとした一言』が拓実が順を救ったり、順が大樹を救ったりと傷つける以外にも色んなところで見受けられました。
口は災いの元なんて言葉がありますが、逆も然りということですね。
『言葉』は本当に使い方次第でどうにでもなる。難しいなって思いました。
『いい加減にしろ!
消えろとか
そんな簡単に言うな!
こっ言葉は傷つけるんだから!
絶対に…
もう取り戻せないんだから!
後悔したって
もう絶対に取り戻せないんだから!』
この言葉は胸に響きましたね!!
最初は歌なら自分の気持ちが言葉に出来るという線で進んでいたのですが、結局好きな男に言われて話せるようになる。
んー、幼いころのおしゃべりで自分の大切なものを失ってしまった。そして、それを止めることも出来ず無力な自分、そのせいで不幸になる他人。そして傷つく自分から守るためにしゃべれなくなったと考えれば、拓実の『お前のおかげ』という言葉で救われたのもわからないわけでもない。自分が、人を良い方向に変えたのだから。ただ、そしたらどうしてもミュージカルの部分が弱く感じてしまう自分も少しいます。ここは少しモヤモヤポイントでした汗
いかがだったでしょうか??
今回は『心が叫びたがっているんだ』の紹介でした。
いやー、この手の青春映画は大好物です笑
主人公である順がやっぱ、拓実君と最後結ばれるのかな??って思いましたがそんなことなくザ青春みたいな展開で良かったです。
後、心を卵に例える表現もありがちですが好きでした!!
『君は心がおしゃべりすぎるんだ
君の玉子はもうヒビだらけ
ドロドロ白身
孵化しかけの君
中途半端な封印はやめに
いよいよスクランブルエッグだ』
だったり黄身と君をかけたりとか表現でいうと
『王子様は悲しい言葉でその身を満たした少女に
砂漠にしみていく水のような
とても尊い 幸せな言葉をあげたのです
とても尊く、幸せな言葉をもらった少女は
しかし王子の悲しみには気づいてはいなかったのです
少女は王子様にどんな言葉をあげられる?』
なども好きでしたね。
何はともあれとてもオススメの作品です。
こちらはアマゾンプライムでもU-nextでもある作品なので是非気になる方は観てみてくださいね!!
道徳の勉強にも使えるかも!!
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